私の夫は、4年半前に亡くなりました。尾瀬が大好きな人で、仕事に疲れた時やストレスが貯まった時には、リュックを背負って、仲間の皆さんと一緒に、水芭蕉や草もみじを見に出かけていました。
夫を亡くして悲しみの渦の中にいた4年前の今頃、私は、夫の写真を片手に、夫の姿を捜しながら、尾瀬の沼のほとりを歩いていました。
夫が写っている場所と同じ地点に立った時、嬉しさと悲しさが同時に押し寄せ、しばらくの間動けなかった事や、杭の数を数えながら同じ地点で写真を撮った事を、つい昨日のでき事のように思い出しています。
その旅行から帰ったのは夜の11時を過ぎていましたが、真っ暗な闇の中から、1匹の蛍がスーッと現れ、まるで私の帰りを待っていたかのように、家まで一緒に着いて来ました。
先日から、自民党の先輩議員さんお二人が、続けてお亡くなりになりました。人の命のはかなさを感じ、少し落ち込んでいました。
昨晩のことです。不思議なことに、締め切っている我が家の中に、蛍が1匹、どこからか迷いこみ、部屋の中で淡い光を放っているではありませんか!
子どもと一緒に、大声で「お父さんだ!」と言い、しばらく、その光を楽しんだ後、そっと、外へ放しました。おかげで、少し、落ち込みが軽くなりました・・・