
倒木による災害救助訓練の様子
今回の防災訓練の被害想定は「大雨と震度5強の地震の発生により、須金地区へ通じる国道が寸断され地区が孤立」、となっていましたが、奇しくも、9月末から、土砂崩れにより、国道434号線が通行止めとなっており、想定通りの訓練となりました。

学生消防団の放水訓練
徳山から応援に行かれる人たちは鹿野経由での迂回となったため大変だったと思います。私も、野球大会の開会式を済ませた後、普段は通ることのない、菅野ダムから須々万奥光という場所を通って、須金に入りました。
到着した時は、乗用車に閉じ込められた運転手を、地元の消防団が出動し、救助するという訓練が始まった時でした。地元の消防団のポンプ車が出動。積み込んである工具を使い、ドアを壊して運転手を救出するという救助訓練や、小学生と徳山大学・徳山高専の「学生消防団」との連携による放水訓練などが披露されました。
また、グランドには、警察車両や防災グッズ、伝言ダイヤルなどが展示されていました。また、起震車や「煙ハウス」などいろいろな体験ができるようになっていました。

閉会式の様子
閉会式では、1年前から企画準備をしてこられた吉安輝修部長が、
「7月の西日本豪雨を災害や、台風24号25号が相次いで襲来。
その際には、今回の防災訓練に向けて取り組んでいた地区内の災害対策本部や情報収集の仕組みをそのまま活かされ、消防団や民児協、防災ハムネット、自主防災部の皆さんが須金支所の職員と一緒になって、住民の安否確認や集落の被災状況などお互いに情報を共有し、連携しながら行動することができた。
これまでにない大きな成果となり、須金の大きな財産のひとつにすることができた」と、ご挨拶をされました。
閉会式の後、みんなで、「はなみずき」グループの皆さんによる野菜がいっぱいの美味しい「すいとん」をいただきました。
この時、避難所での体験を終えた人たちの話をお聞きしましたが、とても貴重な経験になったそうです。
また、避難所を担当された方からは、
「避難所に集まった避難者であっても、何かお手伝いができ、人の役に立てる人がいるはずだからと思い、『ぜひ、力を貸して欲しい』と言ったら、皆さん、積極的に動いてくださった」
と、嬉しい声を聞かせていただきました。いざという時には、とても大切なことだと思います。
多くの人の協力で無事開催できた防災訓練でした。吉安部長さんもホッとされたと思います。皆様お疲れさまでした。