徳山大学には、毎年多くの留学生が入学してきます。18歳といえば、まだまだ子供だと思います。親元を離れ、日本に学びに来た学生たちは、様子の全く分からない慣れない土地で、更に言葉も通じず、買い物やゴミ出し一つとっても、さぞや不安でいっぱいだと思います。
そこで、徳山中央ライオンズクラブでは、留学生とめぐる「周南市内文化財めぐりバスツアー」を10年前から行っており、毎年、多くの留学生を招待しています。
今年は4月14日に開催し、韓国13名、カンボジア20名、ベトナム10名、モンゴル3名、中国10名、台湾7名、ラオス1名の計62名の留学生が参加されました。
これから暮らす周南市を見て欲しいという思いで、私を含む徳山中央ライオンズメンバー9名は、市内の各所をご案内しました。朝8時半に徳山大学へ集合し、大型バス2台へ乗り込んで、いざ出発!

大道理の美しい芝桜
①周南市大道理の芝桜まつり
山口県の棚田20選にもなっている大道理鹿野地地区の棚田。今年も、10,000㎡の棚田の法面に、赤白紫など、7色、10万本の芝桜が咲き誇っており、目を楽しませてくれました。
会場を散策途中、地元の方たちがお餅つきをしているコーナーもあり、留学生は興味津々。すぐに買い求め、出来立ての柔らかいお餅をほおばっていました。
祭り会場内に、このツアーの翌日、大道理地区で暮らしながら、漫画の創作活動に励んでおられる若いカップルの結婚式が予定されており、既に特設会場がセッティングされていました。
地元の方たちが、みんなでお祝いしようと提案をされたそうです。温かい話題で、嬉しくなりました。

漢陽寺にて座禅に挑戦
②周南市鹿野の漢陽寺
漢陽寺は、1374年、用堂明機禅(唐にて11年間に渡り修行と研鑽を積んだ名僧)が開山。臨済宗南禅寺派。
庭は、作庭師、重森三玲氏が8年間を費やしつくられた。
寺裏山の潮音洞(ちょうおんどう)より流れ出る遣り水を活かし、枯山遣水式の優雅な名園『曲水の庭』に代表される様々な庭園がある。
本堂前の廊下に座り、庭を見ながら、88歳のご住職様の丁寧な仏様のお話を聞かせていただきました。
その後、みんなで座禅を組みました。留学生の先輩たちが通訳をしてくださるのですが、少し難しかったかも・・・
しかし、座禅には、みんな精神集中!いい体験になったようです。
③周南市鹿野のせせらぎパークの管理棟にてお弁当
「大道理ほたる工房」の女性の皆さんがつくられる「満開べんとう」を届けていただき、雨のため、管理棟の中で美味しくいただきました。
④周南市美術博物館
昨年は、美術館の前の桜並木通りは満開でした。でも、今年は、既に葉桜。

徳山動物園でモルモットとふれあい
⑤徳山動物園
雨が降る中、リニューアルされた園内を楽しく見て回りました。
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この市内観光を通して、留学生の皆さんが、周南市になじみ、周南市を好きになって、周南市民と温かい交流ができるようになれば、本当に嬉しく思います。不安なことも多いと思いますが、皆さん頑張ってくださいね。